
名古屋を拠点に活動するAyuiが初のEP 「輝希響想」を完成させた。
Nu METALや叙情派ハードコアからギターロックを絶妙な塩梅で消化したサウンドが特長的な彼等、改名前のバンド結成から実に10年をかけて初のEPボリュームの作品ということで、初期の彼等から現在までの経緯や新譜についての話を伺った。
Ayui
NARUMI (Vo) / 葉月 (Gt) / NORIO (Gt *休止中)
INTERVIEWER
竹山 陽介 (STAY DUDE COLLECTIVE)
1st EP 完成おめでとう!
改名前を含む結成から、休止〜再開〜アルバム製作までの経緯を教えてください。

ありがとうございます。
僕らは改名する前はCan’t Against the Predatorという名前だったんですけど、2014年の9月が初ライブでした。 仲の良い友達、その友達だったGt.のりお、僕の弟、弟の友達で結成しました。元々はその半年ぐらい前に同じメンバーで、New Found GloryとStory Of The Yearのコピバンをやったのがキッカケです。
CAP時代もメンバーの交代などを繰り返して、2019年にAyui に改名しました。
やっとメンバーも固まり活動していたのですが、コロナがキッカケでバンド活動出来なくなり、のりおが無期限の活動休止に入りました。
僕はもうこれ以上止まりたくない一心で4人体制でも活動しようとドキュメンタリーをYouTubeに上げたり、その頃からepを出して、各地を周りたいとメンバーに話して、だいたいのスケジュールも話していました。
ただ、2回目の4人体制のライブが終わって数週間後ドラムの津島から脱退したいとZOOM会議で申し出があって、その1週間後にShunが脱退しました。
基本的に去るものは追わないスタイルなので、直ぐに承諾しましたが、正直めちゃくちゃショックだったので、初めてバンド辞めるという事が頭によぎりました。
唯一のメンバーの葉月ともちょっと気持ちがすれ違ったりしましたが、サポートを快く受けてくれた、Bounce out innocenceのGt.WATALとBa.K君、Minority GameのDr.YUKIさんのお陰でなんとか活動再開に至りました。 その後、Ba.yuuki(Back Mascle Power)とGt.106がサポートメンバーとして交代し現体制になりました。
僕としてはコロナ禍で計画していた自主企画が中止になったということもあり改めて自主企画を打ちたいという気持ちが強く、半ば強引に決めてしまいました。
自主企画を打つならレコ発にしたいと思いアルバムを作るに至りました。
メンバーが二人になってすれ違った時…との事ですが、そんな中でも二人がAyuiという看板を下げずに続ける道を選んだ理由をお聞かせください。

立て続けに2人が脱退した時は強がってましたが本当にショックでした。
更にめちゃくちゃ気分が落ちてる時に葉月が「とりあえず新曲作りましょう」ってLINEで送ってきたので、「とりあえずってなんだよ!バンドをとりあえずでやるほど適当な気持ちでやって無いぞ!」って思って泣きながら携帯投げたのを覚えてます。笑
今思えば、葉月なりの前向きな提案なんですけど、前後の文脈が無さ過ぎてその頃はそうは受け取れなかったです。 口では「辞めないんで、戻ってくるんで!」と言いながら、結局メンバーが離れていくのはフロントマンの僕に魅力や実力が無いからなんだと思っていたので、なかなか動けませんでした。
それでもAyuiを続けた1番の理由は、対バンして来た人達からメッセージが来たり、Bounce out innocenceメンバーの面々が「NARUMI君はステージから降りちゃダメだ、僕らに出来ることがあれば何でも言って下さい!」と言ってくれた事が大きいです!こんな俺を必要としてくれる人がいるのかと嬉しかったです。 あとはライブハウスに行くとAyuiはもっと沢山の人に聞いてもらえる。まだやれる。という悔しさが払拭出来なかったんですよね。それに対バンしてきたバンドマンやライブハウスの人に「また、やりましょう!とかまた、来ます!」って言ってるのに自分から辞めたらなんか、嘘つきになる気がしました。 何か大きなものを失う様な気がしたので、続ける方法を考えよう思いました! 葉月との間はMinority GameのYUKIさんが取り持ってくれたので、改善して、サポートメンバーを入れて動いて行こうとなりました、

ドラムの津島から脱退の申し出があった時、脱退理由として自分のギターについての話がありました。
それが精神的に結構キツくて、ギターを触れなくなってしまったんです。
それが怖くなって、このまま下がり続けることは誰の得にもならないし、現状維持でもいいからマイナスになら無いように何か動かなきゃいけないと思って3日後に成海さんに脈絡なくLINE送っちゃいました。
Ayuiをやめるって選択肢は自分の中には一瞬も浮かばなかったです。 津島から脱退の申し出があるまで今後の展望についても話し合ってましたし、そこで止めてたら不完全燃焼感しかなくて一生後悔すると思いました。
すれ違いを修正してくれたMinority GameのYukiさんには本当に感謝しかないです! その時の心が折れかけていた僕に4日間連続で飲みに付き合ってくれました…!
それで後日、成海さんと馬刺し食いながらお互いの気持ちを話し合ってる中でベースのしゅんから脱退の申し出があり、逆境すぎて逆にやるしかねえって思いましたね。
そんな二人の関係を修復するきっかけを作ったYuki (Minority Game)氏が現在サポートドラムを担っているとのことで心強いことかと思います。
流動的ではあると思いますが、現在のサポート編成は主にどのようなメンバーなのでしょうか。

現在のサポートメンバーはDr.は先程触れて頂いた通り信頼のYuki (Minority Game)さん、Ba.はジャンルは違えど幾度となく対バンしていて共鳴するyuuki (Back Mascle Power)さん、Gt.は僕が2年ぐらい前に個人的にPTPのコピバンに入っていた時のメンバー106くん、106くんは昔はSINSEMILLAというバンドをがっつりやっていて僕も何回か見てました! 本当にありがたいです。
幅広いジャンルの方々をサポートメンバーにを迎えているAyuiですが、二人の音楽のルーツを聞かせてください。

僕の音楽のルーツはアジカンです。
中学校の時にたまたま中古で買ったループ&ループを聴いて、「ロックってこんなに楽しいんだと鳥肌が立ちました。」 その後は順調にキッズになっていき、僕は高校一年生の時友達の輪に入りそびれてしまっていて、その時10-FEETの歌詞で勇気をもらって友達が出来るようになったので、歌詞って大事だなと思うようになりました。
基本的に重たくて叫ぶ音楽とかは嫌いだったんですが、当時のSIXDOGという箱でSPYAIRが開催してたイベントのDJでスリップノットやKORNを聴いてズブズブにハマっていきました。なのでラウドミュージックの入りはSPYAIRなんです。
だから、本来僕はめちゃくちゃもっとポップなはずなんですよ!笑
分け隔てなく音楽を聴くので、Ayuiには色んな要素が入っているかもしれないです。

僕も1番最初はアジカンです!
非常に朧げな記憶なんで間違ってるかもしれないんですけど、小学生のとき、給食の時間に持ち回りで好きなCDをかける時間がありました。
そこで同級生が流したアジカンの遥か彼方を聴いて自分がロックバンド好きであることに気づきました。初めてライブというものを観たのもアジカンでした。
それからは周りの影響でヒップホップばっか聴いている時期もあったんですが、あるとき実家にあるCDを漁っていたらX JAPANのBALLAD COLLECTIONというアルバムを見つけて、Aliveという曲を聴いたときに頭を殴られたような衝撃を受けました。 あの感覚はもう味わえない気がします。
翌日近所のTSUTAYAでXのX SINGLESというアルバムを買いました。ベタなんですが、1曲目の紅を聴いてそれはもう完全にやられてしまいました。
それからV系とメタルをディグるようになり、emo/screamoを経て、Pay money To my Painに出会いました。
なんやかんやあってその後THE BACK HORN大好き期が来ます 笑
今の自分の音楽性を考えたらこれがルーツからの道のりだと思います。
その過程の2010年6月12日、PTPがPICTURESを出したツアーの入場待ち列でのりおさんと仲良くなって遊ぶようになりました。
そこから時は経ち、確か2017年春くらい、今では我々Ayuiの代表曲になる「幸に転ぶ」のデモを聴かせてもらって、「今俺がやりたい音楽だ!」と思い無理言って加入させてもらいました 笑
メンバー募集もしてなかったのに笑 加入からしばらくして成海さんも同じPTPのライブを観てたことを知ってディスティニーを感じました。 なのでこのバンドにいるきっかけはPTPだと思っています。
幅広い二人のバックボーンゆえ、サポートメンバーの層や今回のレコ発自主企画のみならず、過去の企画の出演者も幅広いジャンルのアーティストが出演しています。
今回の出演アーティストをご紹介していただいていいですか?

もはや名古屋の叙情派といえばBounce out innocence だと思っています。
正統派な叙情系ハードコアな楽曲に多彩なエモーショナルなエッセンスが散りばめられていて、そこにYuto君のリアルな感情の叫びは見ている人を引き込み心に焼き付けます!大好きです!

唯一無二の名古屋の誇るべきバンドだと思います!卓越したスキルと混沌として尚且つキラキラしたパフォーマンスは一度見たら病みつきになります。
まるで、真夜中にカオティックなおもちゃ達が暴れ出している様です。JAPANカルチャーとして世界に行って欲しいです。

まだ飯という名前での活動ではなかったですが、佐久島で弾き語りをしていたのを見たのが初めての出会い。
優しく、力強い歌声とリリックに一発で心奪われて直ぐに話しかけてしまいました。
それからずーと対バンしたくて今回やっと実現!!めちゃくちゃ楽しみです!!正直当日全員が飯好きになってると思います。

東京を中心に活動するbilo’uが来名です!テクニカルなフレーズとカオティックでブルータルな楽曲は何故か心地良くて多幸感に包まれます。
グリム童話を頭に直接流し込まれるような感覚で脳細胞がヘラヘラしちゃう。
実はC.A.P時代の初めての自主企画にも出演してくれているんですよね。 集え東海地方のbilo’u大好き人間達よ!

名古屋を拠点に活動するインストゥルメンタル、ポストロックバンド。
変拍子の独創的な楽曲と熱いパフォーマンスは見るもの度肝を抜く。
冷静と情熱の狭間ではなくどちらにも振り切って混ざり合ってハジけるような爆発力があってマジでめちゃくちゃカッコ良いです!

岐阜県多治見市のスペシャリティコーヒー専門店GOOD DAYS COFFEEで間借り営業をされている YONENO COFFEE。 a Soulless PainのVo.のヨネさんが営む珈琲屋さん。
叙情的でパワフルなライブスタイルとは打って変わり、ヨネさんの丁寧で優しい人柄が滲み出ている珈琲は必ず飲んで欲しい。

混沌を切り取ったような世界を見せてくれるキョウグさんの絵は、見えないモヤモヤした感情や葛藤を具現化してくれるようなそんな絵に感じます。
デザインとしてはキャッチーでありながらもマイナスな感情にもしっかり向き合ってくれます!見る人によって感じ方はそれぞれだと思いますが、生で見たら圧巻です!!むちゃくちゃ好きな絵描きさんです!
新譜についてお伺いします。
過去に音源化されていた#2「幸に転ぶ」、#6「リンカネーション」以外の楽曲はいつ頃から制作を始めた楽曲でしょうか。

M1「心透軋」は2人になって葉月が1番最初に持ってきた曲です!葉月としては今までで1番暗い気持ちで制作したみたいですが、僕は凄く希望を感じた曲なのでそのギャップが上手く融合した曲です!
M3の「響命を刻む」は昔からずーっとやってる曲で知り合いのバンドマンが亡くなってしまった時の曲なので、思い入れがあり、個人的には1番好きな曲です!今回音源化出来て良かったです!
M4「希刺ス青」は心透軋の後に作った曲で、M5「夢想」は実はコロナ前ぐらいからライブではやっていて、ブラッシュアップして、今回音源化した感じです。

ちょっと補足します! M4「希刺ス青」は、コロナが流行り出した中でアユイガタリという名義で何度か弾き語りをやってたんですが、その時に成海さんと2人で作った曲です。 他のメンバーが脱退した後に改めてバンドアレンジし直しました。
M5「夢想」はコロナ前ライブでやってないんじゃないかな・・・? まだのりおさんが活動している時に新曲として持っていきました。 コロナが流行り出して4人でライブやるってなった時にギターひとりでも出来る曲として仕上げました。 それで今回音源化するに当たってギターもう一本足したって感じです。 ちなみに僕の一番のお気に入りはこの曲です! 当初の仮タイトルは「PTPっぽいやつ」でした 笑
デモからそんな形は変わってないんですがなるみさんの歌が入って仕上げていくにつれてしっかりAyuiの音楽になった感じも推しポイントです。
ありがとうございます。
それぞれの楽曲に対して、二人それぞれの視点からライナーノーツ的にご紹介頂けますと幸いです。

この曲はメンバー2人が抜けた時のリアルな気持ちを書いてます。
初めてバンドを辞めようと思ったぐらい心が折れていたんですが、なんか難しい事考えずにただ俺はバンドやりたいんだ!というもう一度立ち上がる為の歌です。
後半に進むにつれて世界が色付き、彩度が増してくイメージです!

自分としては初めて抽象的な表現を意識しながら作曲しました。
1番最初の仮タイトルは「雨降ったときのやつ」だったと思います。めちゃくちゃ大変でしたが、この曲のおかげでネクストステージに行けた気がします。
曲中、サポートメンバーでもあるBMPのゆうきさんがメロディを歌ってくれました! 改めて好きなボーカリストだと思いました!! そしてその裏のアルペジオのアンサンブルが我ながら最高です!

僕らのアンセムソングとも言える曲です。もうこの曲はみんなで歌いたいです!

我々のことを知ってくれている人にはお馴染みの曲ですが、今回チューニングを変えて録り直しました。
曲の構成は変わっていませんが、イントロから曲のエネルギーは増したと思います。

人っていつかは死ぬんですよね。病気とかいろんな事の前で無力感に苛まれるんですよ。
30過ぎるとそれなりに死というものが日常にある事を意識する。それでも僕らは生きるんです。
なんか、この曲が今日を生きる後押しになればと思ってます。

この曲は1番音源の要望が多かった曲です。
ギターアンサンブルは作曲当時、のりおさんと2人でスタジオ入ってセッション的なことして考えました。
歌録りした段階でサビにコーラス足したいと思って、その場でなんとなくやってみたのが激ハマりしました。

以前に先輩から、「NARUMI君はそのまま、青臭くて泥臭いままでいて欲しい」と言われた事があって、その言葉から広げてつくりました。ポップパンクみたいな気持ちです!

この曲は「バンドやりたい!」をテーマにアレンジしました。
風呂入ってる時にイントロの形がパッて思い付いてすぐデモを作りました。
当初はBPM210くらいで作ったんですけど最終的に180に落ち着きました。
ギターソロからテンポが落ちて大サビに行く流れがめちゃくちゃ気持ちいいです。
シンガロングに参加してくれた仲間たちはこの曲がいちばん楽しそうに歌っていました笑 音源聴いてくれた人たちは是非ライブで一緒に歌ってほしいです。

安城RADIO CLUBで、とあるめちゃくちゃ大好きなバンドと対バンした日の出来事から歌詞を書きました!
曲を聞いた時に月夜から一晩中朝方の帰り道がイメージで浮かんで、あの日ライブハウス飛び出して泣きながら見上げた月とリンクしました! 最後のシンガロングパートはみんなで歌いたいですね!

「ライブのエンディング」をテーマに作りはじめて結果ものすごい「帰り道」感溢れる曲に仕上がりました。
凝ったフレーズとかは全然ないんですけど、これまでのAyuiでは使ってないコード進行だらけで逆に印象的な曲になったんじゃないかと思います。
我々2人のルーツが1番色濃く出ている曲なんじゃないかと! この曲のサビも一緒に歌ってほしいですねー!

輪廻転生という意味合いというよりも生まれ変わっても強い想いは残るんじゃないかと思っています。
僕のイメージでは一曲目の心透軋と住んでる街が一緒です。
そのまま心透軋に戻ると少し違う気持ちで聞けるかなと思いこの曲順にしました。

この曲も幸に転ぶと同じくチューニングを変えて録り直しました。
音源にはなかったけどライブではずっと弾いてたギターソロを入れてお届けすることができて個人的に嬉しいです! ドラムの音がワルすぎて最高です 笑

ちなみに、全曲少しずつ世界線が繋がるような映像が僕の中にはあるので、心の変化を自分なりに組み替えてその人なりのストーリーが作れるかもしれません。
曲名の一文字目を繋げて文章にして「心に幸せを 響く希望が 夢を廻す」 そんなイメージのアルバムなので割と綺麗な世界感です。
キョウグさんにコンセプトを伝えながら想いを伝えたら、凄く汲み取ってくれたアートワークを頂けて、感動して、声がでました!
最後に、本記事の公開をレコ発企画直前に予定しておりますので、 ご来場いただく方に向けてのメッセージと、新譜を手に取って頂いた方へのメッセージを二人から頂けますと幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございます!! 今回の描く世界に光を2024は間違いなく、Ayuiにしか作り出せない1日になると思います!普段、邂逅するはずの無い世界が重なり合うような、カオスでピースフルな空間がそこにあるはずです! 是非、全てを体感しに来て下さい。その行動が世界を変えます。
Ayuiはいろいろと上手く動けず、EPを出すまでに凄く時間がかかってしまいました。
決して効率よく、賢く活動出来ている訳ではないです。それでも何とか形にする事が出来て凄く嬉しいです! どれか一曲でも聞いてくれたあなたの心が揺れたら幸いです!沢山聞いて広めて下さい! よろしくお願いします! 本当に手にして頂きありがとうございます!!!

ライブを観てくれる人、音源を聴いてくれる人たちへ!
みんなに寄り添えるような音楽ができたらいいなと思い活動しています。
よろしくお願いします。
【スケジュール】

■日程: 2024年09月28日(土)
■会場: 名古屋 上前津club Zion
■Ayui presents. 描く世界に光を2024
■開場/開演-16:30/17:00
■前売/当日-2,400円/3,000円 (+要1Dオーダー) *18歳未満は証明書提示でdrink代のみで入場可能
[LIVE] Bounce out innocence / bilo’u / ワッペリン / brandnewSUNRISE / 飯 / noh
[LIVE PAINT] キョウグ(kyogudrddd)
[COFFEE] YONENO COFFEE

